パートの介護職におけるアルバイトとの違い

介護職の求人広告にパート・アルバイト募集と書かれていることがあります。パートとアルバイトは法律上の違いは無く、どちらも正社員とは異なる非正規雇用者です。しかし、雇用する側である会社は独自の基準でパートとアルバイトを区別していることが多く、その風潮は介護職にも及んでいます。一般的にパート勤務は正社員と同様にフルタイム勤務で、従事する仕事も正社員とほぼ変わりません。介護関係の資格を持っていることが就労の条件になっていることも多く、無資格者でも働くことができるアルバイトとは明確な違いがあるのです。また、パート勤務は介護施設を定年などの理由で退職した人が再雇用される際の雇用形態として用いられることもあります。

介護職のパート勤務はアルバイトと同様に時給計算で給料が決まります。そのため、勤務時間が給料の金額に直接影響するのが正社員と異なる点です。正社員は一部の例外を除き、月給計算で給料が決まります。仕事内容がほぼ同一であってもパート勤務は収入の面では正社員よりも待遇が良くないのが実状です。その一方でパート勤務が負う仕事への責任はあまり重くありません。仕事でトラブルが生じた場合、仮に直接の原因が本人にあったとしても、正社員の管理が行き届いていないと見なされるのです。

仕事に対する責任の重さや給料の計算方法はアルバイトと変わらず、拘束時間は正社員とほぼ同じなのがパート勤務の特徴と言っても過言ではありません。社会的な評価についてはアルバイトよりもキャリアが長いベテランと見なされることが多く、正社員とほぼ同様の信頼を寄せられていると言えます。